投稿者 Masamori Ono | 2009/11/11

NHKオンデマンドで番組を見たいだろうか?

Tech-On!の記事(NHKの2009年度第2四半期業務報告からNHKオンデマンドの現状を見る)によると、NHKオンデマンドのパソコンからの登録者数は順調に推移しているが、当初予算対比では売り上げはかなり低迷している。営業的には、大苦戦だ。

獲得会員数が計画通りでありながら、売り上げが未達ということだから、

  • そもそもの一人あたりの視聴数の見積もりが甘かった

のか

  • 何本も見たくなるような、魅力的なコンテンツがない

それとも

  • 登録ユーザーのNHKオンデマンドへの再訪率が悪いのか

と、いくつか問題点が予測されるが、技術的にはログを解析すれば、多くのことが見えてくるはずだ。

新規顧客の獲得ももちろん大切なのだけれども、その中からどれだけのリピーターを養成することが出来るかということの方が一番重要ではないだろうか?

リピーターを増やし、コアな会員として、使い勝手や、ライブラリーの充実度などを、こまめにレビューしてもらったり、インフリューエンサーとして、NHKオンデマンドのことをいろいろな人に紹介して回ってもらう活動を支援するなど、やることはいっぱいあるように思う。

やっぱり、どうしても利益を出さなくてはならないという、粘りというか、コミット度合いというのが薄いのだろうか。そういうところが、売り上げの目標対比の未達につながっているのではないかと、気になってしまう。

ところで、個人的には、現状では全く興味がない。そもそも、テレビを見ていないし、その番組を見るとどんなメリットがあるのかが、さっぱりわからない。

以下のように、kizashiでブログに取り上げられている回数を見たけれども、ずっと低調なようだ。

うまく関心を引き出す仕組みを整えないと、いくら冬季オリンピックがあるとはいえ、継続的な視聴者の掘り起こしにはつながらないであろう。

そして、問題でもある、NHKオンデマンドのサイト画面。

ぱっとしない内容だ。どうしたらいいか全くわからない。

これでは、リピーターは生まれないだろうな。所詮公共放送だからだろうか。これでは、全く見ようという気が起こらない。

投稿者 Masamori Ono | 2009/11/10

潜在成長率の上昇こそ大事

昨日の投稿で、参照した「金融日記(藤沢数希さんのブログ)」の最新記事、「勝間さんのインフレ政策を実行するとどうなるのか?」はとても分かりやすい解説で、タイトルにも書いた「潜在成長率」の上昇無くしてデフレの脱却はなく、勝間さんをはじめとする「リフレ論」の問題を根本的な間違いと断じている。一番問題なのは、経済がボーダーレス化しグローバル経済となっている点を見逃していることだ。大前さんが、ずっと以前から指摘しているように、グローバルマネーはもっとも効果的に利益が見込めるところへ、離合集散し続けているのだ。この視点がすっかり抜けているからおかしなことになっている。

潜在成長率を上げることが大事だ!という「目標」には、誰もが賛成しやすい。というよりも、単純に分かりやすい。答えは、シンプルなところにあるのではないかと常に思うのだが、最近の民主党政権は、潜在成長率を上げることよりも、むしろ逆の方向を向いている。今ある日本国内の全リソースの最も有効な活用方法を探ることこそにあるのではないかと思われるのに、成長を促すと言うことをほとんどしていない。

しかし、経済は誰でも自明なことのように、需要と供給の関係で決まるのだから、需要を喚起することも忘れてはならないだろう。よく「買いたいものがない」という話が引き合いに出されるが、固く閉じた財布のひもが緩くならない限り「欲しいもの」への関心が生まれないから、どんなに供給者側が提案をしても、その製品なりサービスを利用してみようかなという気にならない。積極的にお金を使わせるには、お金を使わないともったいないという気持ちにさせることが一番手っ取り早いのではないか。もっとも実現が容易なのは、「経費」による税金控除の基準を大幅に緩和したらどうだろう。「接待」一つをとってもいいし、「パソコン」や「スーツ」をとってもいい。こういった物にお金を使っても、税金から控除されれば、「税金に持って行かれるくらいなら、新しいパソコンを購入して生産性を上げてしまおう」という動きが出るのではないかと思います。とにかく、お金を使わせる状況に持って行く、そこに「欲しいもの」を提供する新産業を育成していくことで、結果的に潜在成長率を上げることが出来るのではないかと、素人ながらに思うのですが、どうなんでしょうか。

そうして、MBAなどを取得した人が、起業を積極的に模索するようになれば、また新しい方向へと成長できるのではないか、そういった貢献がしたいと思う人は、案外多いのではないでしょうか。

投稿者 Masamori Ono | 2009/11/09

リフレ論争より大事なこと

先週末、勝間和代さんが管副総理にプレゼンした件で、ネットで盛り上がっているようなのですが、池田信夫さんの発言を引用するまでもないけれど、それよりも大事な事実がある。

大前研一さんの指摘である。

〔大前研一「ニュースの視点」〕KON284 日中GDP逆転の衝撃~自滅しつつある日本経済~大前研一ニュースの視点~

こちらの図を見れば見るほど、この失われた15年の悔しさを感じる。

大前さんの発言を以下に引用したい。

「グラフを見て分かるように、70年代~80年代日米は共に順調にGDPが成長し続けていました。しかし、94年頃から『日本だけ』がGDPの成長が止まって横ばいになっているのが分かります。そして2003年頃から急成長を見せる中国に、遅くとも来年には追い抜かれることがほぼ間違いない状態です。94年頃というと『バブル崩壊によってお金が失われたのだからしょうがない』と考える人もいるでしょうが、それは違います。

なぜなら、バブルが崩壊した当時でも個人金融資産は、1000兆円を越えていました。GDP成長が止まってからの十数年の間にも、日本の個人金融資産の残高は増加する傾向にありました。だから、決して「お金がなかったから」経済成長が止まったわけではないのです。ここが非常に重要なポイントです。日本のGDPは約500兆円ですから、本来、個人金融資産は500兆円もあれば十分です。もしこのバブル崩壊後に増加した金額がマーケットに出てきていれば、おそらく米国と足並みを揃えて経済成長を継続できたと私は思います。」

そして、もう一つのグラフを提示したい。池田さんのブログで紹介されていた、金融日記の藤沢さんが作成した以下のグラフ

出所:日銀、総務省、内閣府のウェブサイトから藤沢氏作成

この2枚のグラフを見てみると、バブル崩壊後のマクロ経済対策はいったい何だったのだろうか?と首をかしげたくなってしまう。GDPの成長が横ばいということは、国民一人一人の分け前に当たる原資が増えていないということだ。15年もの間、長期停滞してしまっているのだ!!これで生活が良くなるはずはない。

どんなに超低金利政策を続けても、市場に札束を溢れかえらせてマネタリーベースを増大させても、物価は上昇してこなかったし、GDPもずっと横ばいの低飛行状態だ。

大前さんは、こうも言っています。

「『ゼロ金利政策』は銀行の経営体力を回復させるどころか、むしろ逆効果だということにさえ気づいていない人が多すぎます。銀行はゼロ金利になると、貸し出し先を積極的に探す努力をしなくなります。なぜなら『金利0%』で預かっているわけですから、利回り1.5%程の国債でも買っておけば儲かるからです。

例えば「金利3%」になれば、銀行は4%で貸し出す先を必死に探すでしょうが、その必要はないのです。実際、この数年間、私は必死になって貸し出し先を探している銀行など見たことがありません。」

私には、この大前さんの説明が非常にわかりやすく感じます。小泉・竹中時代の金融政策は、「低金利により、景気回復を狙ったもの」というよりも、「低金利で銀行の不良債権の処理を一気に進めさせた」のが本質であり、それ以上の効果は一切見られなかったわけです。だから、「構造改革」であり、「景気回復策」ではなかったのだと理解できます。

じゃあ、今何をすればよいのでしょうか?問題提起しても何も始まらないし、ド素人だからといって、黙っていてもそれで何かが動くわけでもない。それに、ド素人が間違ったことを書いたところで、無視されるだけだ。でも、やはり考えたこと、思ったことは記しておこうと思う。

素人考えですが、一番手っ取り早いのは、お金を持っている人にはお金を使うことを奨励することではないでしょうか。

たとえば、被雇用者(つまりサラリーマン)も含めて、全国民が確定申告をする制度に改める。そして、「経費」として認める部分を明示して、「経費」による控除を受けられるようにする。というのはどうでしょうか。

事務的手続きは大変になるでしょうが、以下の効果が期待できます。

  1. 確定申告のためのパソコンソフト(購入は経費として認められる)の購入需要が出現する
  2. スーツや通勤用の自動車、パソコンなども明確なルールの中で控除として認められるため、新たな需要が出現する
  3. MBAや資格などの学習費用も控除として認められるため、教育に関する需要も出現する

でなにしろ、国民全員が確定申告をする訳なので、税金に関する理解と関心が高まり、国民レベルが向上する。

政治に対しては、ド素人ですから、荒唐無稽な提案かもしれませんが、お金が回らないことには、経済は成長しないでしょう。だから、あの手この手でお金を使うように仕向けるのが、政治の仕事ではないでしょうか。国がお金を使うよりも、国民一人一人が使うお金が、毎月1,000円ずつでも増えていけば、それだけで年間12兆円(国民を1億人として)の個人消費の増加となります。これは、GDPを2.4%も押し上げることになります。

投稿者 Masamori Ono | 2009/11/08

ポケット一つの原則にEvernoteを

「超」整理法で、野口悠紀雄先生が、絶対に捨てていないことは確かなんだけれども、どこにしまったのかわからなくなってしまう、「迷子」を無くすために、収納する場所を全て一カ所に限定することを薦めている。というのは、「ここさえ探せばよい」という安心感を生む効果があるからで、「探す」という手間のかかる作業に対する見積もりを、より正確に行うことが出来、心理的な効果が期待できる。
 逆に言えば、ここを探して見つからないということは、「謝って捨てた」のか「もともと存在しない」のかのどちらかであると結論をつけることが容易になる。存在の証明は簡単だけれども、無いことの証明は難しいのと一緒だ。場所が限定できれば、「有る」と「無し」の判定がより楽になる。

 「情報は一冊のノートにまとめなさい」などの、ノート術の欠点は、短期的に「ポケット一つの法則」を満たしているが、長期的な一覧性が全く確保できないところである。というのは、ノートが2冊、3冊、、、と増えていくと、検索のための別のシステムを必要とするが、そんなインデックスを作るのはかなり大変で、よほどの暇人でないとそもそもやる気が起きない。

 そこで、自分が実践しているのが、Evernote(エバーノート)を活用する方法です。ノートのインデックスを新たに作るのではなく、ノートそのものの写真やスキャン画像をEvernoteに取り込み、タイトルとタグ付けで、検索可能な状態にするというものです。

 スキャンする場合は、会社にあるような巨大な複合機のように、300dpi位の解像度でコピー並みの速度でPdfファイルが作られるものでないとつらいけれど、文字があんまり細かくなければiPhoneによる写真メモで十分です。これを、毎日やればいい。一日に各ノートの量は、人によってまちまちだと思いますが、いくら多くても10枚を超えることはないと思います。写真メモを10個なら、1個あたり1分かけても、10分で終えることが出来るので十分に許容範囲だと思います。インデックスファイルを作る方が、短い時間で出来るかもしれませんが、心理的抵抗感が違うのではないかと思います。
 写真を撮るという行為は、そんなに面倒ではない。でも、テキストファイルを作るとなると、ちょっと面倒だな、という心理的抵抗が生まれる、と私個人としてはそう感じます。ただ、このあたりは、人によってまちまちではないだろうかと思うところです。

 しかし、Evernoteを使うメリットとしては、実は検索性にあるわけです。
 写真(Pro版など有料版を使用している場合はPDFファイルも可能)のなかの英語表記は、EvernoteのOCR機能により、検索対象となります。残念ながら、日本語対応しているサービスではない(ただし日本語データを格納する上では問題なし)ので、日本語のOCR機能はまだ整備されていません。そこで、検索のキーとなるものをタグとして登録します。
 このちょっとした手間は、メモを整理するときに、ちょっとだけタグを付け加えれば良いだけの話で、あまり手間はかかりません。むしろ、整理・分類する作業が明確化できて、楽しい作業でもあります。

 写真を撮った各ページのタイトルとこのタグ、さらにはインプットしたテキスト情報を元に、検索がなされます。ここまではノート+外部インデックスと同じなのですが、検索したとき、Evernoteであれば直接写真・PDFで保存したそのページのイメージを確認することが出来ます。たいていの案件はこれで十分だと思います。そこに書いてある情報を参照できればいい訳です。なにも、実物のノートそのものをめくる必要があるわけではなく、単に書いてあることが確認できればいいのですから。

 こうすると、ノートに書き込まれた情報を一つのEvernoteのソフトの中で一元管理が出来ます。ノートが分冊していっても、関係有りません。Evernoteの保存容量は、全部でいくつまでという形ではなく、今月はここまで使っていいよ、という制限だけで、保存した情報の総量に関する規制がないのです。ですので、不足する、ということはあまりありません。

 また、Evernoteに保管する情報のセキュリティーはどうなのか?という不安もあると思います。保存した情報は、すべてEvernoteのIDとPasswordに関連づけされて、セキュリティーが確保されています。自分自身のIDとPasswordが第三者に知れ渡ってしまった場合は、即座にPasswordを変更すれば、情報の漏洩を防ぐことが出来ます。たとえば、ノートパソコンを置き忘れたり、iPhoneを紛失してしまったときは、Web上からEvernoteにアクセスして、EvernoteのPasswordを変更しましょう。そうすれば、Evernoteの中の情報へのアクセスを防ぐことが出来ます。

 また、情報はEvernoteを使用しているそれぞれのPC(デスクトップパソコン、ノートパソコン、モバイル用のPC、iPhoneなど)との間を同期してくれますし、ネット上でも情報が保管されています。どれか一カ所に問題が生じたとしても、同期によるバックアップが可能ですので、情報を失うという不安が少ないのもメリットです。情報のバックアップは、ITリテラシーとして最も重要な項目ですが、ストレスフリーでバックアップでき、クラウド的に使用できるEvernoteは情報を受ける受け皿として非常に優秀な仕組みといえるでしょう。

 わたくしの情報整理ツールの要となっている、Evernoteは、自宅ではMacで、会社ではWindows XP環境で、そして外出時はiPhoneを主体に回っています。情報を入力する頻度は、それぞれ大差はありませんが、情報を加工する(タグをつける、直接タイピングをする、箇条書きやタスクを書くなど)のは、もっぱらMacが中心です。

 Windowsでは、Evernoteに直接タイピングすることをほとんどしません。
 文章はコピペかメールを利用します。
=>これまでは、自分の環境だけだろうと思ってあきらめていたのですが、種々のブログを拝見すると、
「Windows環境では文字を直接ノートにタイピングしようとしたときに、カーソルが見えない現象」
 は、ひどく一般的な現象であるということがわかりました。
 この状況だと変換しようとしたときに、文節区切りの偏向が面倒で、文章を入力する気が起きないのです。
気長に問題解決されるまで待つ、というのも一つの方法ですが、Evernoteの日本語環境への完全ローカライズまでは対応できないではないかと思います。
 で、アクティブに解決する方法としては、他のアプリケーションで文章を書いたものを、Evernoteに流し込むという方法です。
コピー&ペースト も立派な代替手段です。
しかし、メールでの問い合わせや、メールでの報告も十分立派なEvernoteに情報を集約するための入り口になり得ます。
 私の場合は、業務報告をメールで書き、CCにEvernoteのメールアドレスを追加し、文章情報がEvernoteに流れるようにしておきます。
 あとはEvernote上で、整形するなり、名刺の写真やスキャンしたPDFファイルなどを合体させて、情報を一括りにまとめて整理するようにしています。

 また、Windows環境では、写真やスキャンしたドキュメントなどは、ドラッグ&ドロップで貼り付けるだけ。
 ダグ付けもあまりやりません。

 というのは、コンマで区切るのが面倒だからです。

 こうしたWindows環境での涙ぐましい努力も、Mac上では全然問題ありません。
 ちゃんとカーソルが表示されますし、コンマで区切らなくてもタグをどんどん入力できます(Winのベータ版ではこのところが改善されていますが、動作がとても重く、会社の非力なPCでは使えない)。
 Webカメラでそのまま写真を貼り付けられるのも楽ちん。

 ですので、紙を使っての自由な発想を飛ばした後、少し整理して、形式的にまとめていこうという作業をする際(右脳的思考から左脳的思考へと脳梁が橋渡しをするような感じ)に、MacのEvernoteで作業すると、何となくはかどるような気がします。それは、仕事やプライベートの区別をしないで、全て一緒に扱うようにしています。つまり、OnとOffを区別しない。全て自分自身が関わることであり、全力投球したいからなのです。

 で、また会社へ出社してEvernoteを開くと、自宅での自分の思考の続きをすることが出来るのであり、会社にあるリソースを活用して、アウトプットしていくという具合です。

 Evernoteはどこかに母艦というかベースキャンプを構えなくてはならないというものではありません。

 というよりも、きわめてクラウド的なものです。

 場所を変えて、PCを変えて、いつでもどこでも、自分のためのノートを作成し、閲覧できるのが、このアプリケーションの極意ですから、それを活かす方法をいろいろと考えてみればいいのだと思います。
 ただ、使いやすさは、ハードウェアとソフトウェアに依存します。

 情報入力ツールとしては、Mac版のEvernoteが遙かに使いやすいです。両方使ってみればわかります。

 だから、WindowsマシーンでMac OSを起動できれば最高なんですけど、、、

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