鳩山総務大臣の解任をどう見るか。
前回の記事と世論を比較すると、世論はどうも、「鳩山邦夫」=善で、西川氏とオリックスの宮内氏が「悪者」というレッテルを貼っているようだ。
しかし、どうも薄っぺらなものの見方なのではないだろうか?
西川氏も宮内氏も、官僚支配を切り崩す「構造改革」の全面に立っている。だからこそ、官僚からの受けが悪いのは当たり前で、根も葉もない悪い噂で足を引っ張ろうとしているのは容易に想像がつく。
そもそも、かんぽの宿の一括売却は、総務省がすでに承認している案件で、大臣のサインを頂くという儀式が残っていただけに過ぎなかった。それを、鳩山総務大臣は誰かの(おそらく郵政民営化に反対する一味)が裏情報をリークして、「とんでもない話だ」とぶちまければ、世論の歓心を買い、不人気の麻生首相の後継への道が開けるのではないかという、「欲」に目がくらんだのではないかと、邪推したくなる。
政治の裏の話は、市井に生きる人間にはうかがい知るよしもない。だが、その道の人の意見を聞くことは可能だ。
前回も取り上げた、田原総一朗さんの指摘は非常に明快である(特に、4ページ目と5ページ目の解説がわかりやすい)。
鳩山辞任の「見えにくいカラクリ」と解散総選挙のゆくえ
さあ、これからどうするかというところだが、田原氏が指摘しているように、第二の小沢一郎氏秘書のような官僚からのリークによる、検察の暗躍が始まるかもしれませんね。
不祥事で、民主党にダメージを負わせる。それと、2009年4-6期のGDPが大幅な上昇として、公表され、景気の回復が鮮明になってきたタイミングで、勝負を賭けるでしょう。そうでもしない限り、自民党は勝てないような気がします。が、一方の民主党も、どうにも頼りない。民主党の自滅を誘発する、揺さぶりをかけつつ、麻生降ろしの批判をやり過ごすという難しい局面が続くのでしょうね。
カテゴリー: 02 MC 化学的思考法
タグ: 郵政民営化, 鳩山邦夫, 官僚, 構造改革
昨日鳩山総務大臣が辞職した。
この際言葉遊びは止めよう。「罷免」だ。つまり、「クビ」。
様々な意見が、マスコミに溢れているようだけれども、「調子に乗りすぎた鳩山氏」と
「決断できなかった麻生首相」ということではないだろうか。
簡保の不透明な問題については、田原総一郎氏のコラムの分析も面白いです。
かんぽの宿問題で、一躍脚光を浴びて、小泉元首相が進めた「構造改革」が生んだと思い込んでいる「格差」による被害者(意識の高い人)から支持を受けて、調子に乗って「言いたい放題言った」ことのけじめをとらされたのだろう。
そもそも、先の衆議院選挙で郵政民営化が圧倒的に支持されたのであり、総務省内ですでに承認されていた案件を、「出来レース」だと蒸し返して、結局何が起こったのだろうか。さらなる赤字の垂れ流しに過ぎない。
外様の西川社長ら、改革を進める勢力と、総務省の天下り先として、親方日の丸で安穏としていた改革反対派の争いを、表面化して見せたことが、鳩山氏の功績だろうか?しかし、こういうことは粛々として、改革を進めることが求められるのではないだろうか。改革派と至急派のせめぎ合いは、全て解決してからドラマで見せてくれればいい。テレビや新聞で騒ぎ立てるような事態にまで、混乱すると言うことは、現場にとって「百害あって一利なし」の蛮行ではないか。こんな社長がいたら、会社員は辞めようとするだろう。転職した方がいい。
もう少しロジカルに、経済原理で物事を考えて、サンクコストにとらわれない考えは出来なかったのでしょうか。そして、政治家として、今後も生じてしまうだろう国費としての出血を最小限に抑えるには、何をするかという政治的思考が欠けていたとしか思えない。
今回やったかんぽの宿の売却話は、ハゲタカでも見られたように、郵政が場違いなホテル・旅館業事業で失敗した資産のバルクセールである。しかも、雇用には手をつけないという条件付きだから、買収者側としても金額を出しにくい。なぜならば、雇用調整なしでは、今後どれだけの損失が新たに発生することになるのか、一切の予測がつかないからだ。
(テレビドラマのハゲタカでは、旅館の主人、西野昭吾(宇崎竜堂)はショックで自ら命を絶ってしまう)
買収する際は、将来生み出すであろうキャッシュフロー(現金収入)を現在価値に割り戻して(金利分を差し引くことにより将来の金額を今の金額として計算すること)、買収価値が決まる。それは、株価も債権も皆同じ原理に基づく。10億円かけた豪邸が、二束三文でしか売れないことは良くある話。それは、「かんぽ」だって同じこと。お金に関しても、「覆水盆に返らず」であり、すでに消費したお金はどうあがいても戻ることはない。
だから、今後発生する「損失」を以下に最小限に抑えるかを考えなくてはならないのに、すでに使って負った借金をどう取り戻すべきかと、いちゃもんをつける「債務者」と「鳩山元大臣」は同格と言えよう。
テレビを管轄する、総務大臣なんだから、「ハゲタカ」程度の経済ドラマは見ておいてほしいものですね。
そうであれば、少しは感覚的に理解できただろうと思うと、残念です。
郵政の利権は、徹底的にたたき壊さないといけない。だから、変人、小泉元首相は、郵政民営化を押し切った。
郵政の利権とは、垂れ流し状態の財政投融資。これが、天下り機関に、カタチばかりの審査で湯水のように使われたという疑念がある。
なにしろ、中途半端な改革が一番良くない。全く効果が出ないばかりか、弊害しか残らない。そして、しこりだけを生む。
民主党の郵政民営化に対する態度にも、ため息しか出ない。この件に関して、国民新党と意見を同じくするのであれば、もう投票したい政党が無くなってしまう。
民営化して、国庫の株式売却収入を最大化して、将来の税金負担を軽減できるように努力してほしい。
徹底的な合理化とJRの駅前一等地の利便性を活かした不動産事業を全面に推し進めるとか、あらゆる手段を講じてでも、公社の価値を高める努力をしてほしい。
歴史的建造物だから、破壊して立て直すことには反対というのではなく、駅前の一等地をどのように再開発して、社会に貢献して、利益を上げるかという、当たり前のことを、ちゃんと実行してほしい。
納税者としての切なる希望です。
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